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四方海に囲まれ、好漁場に恵まれた能登島。中でも古くから漁港が開かれた「えのめ」では、5つの大型漁船が七尾湾を漁場としています。宿の魚は、この港の漁師さんたちから市場にでる前のものを仕入れてきます。毎朝、夜明け前に起きて、5時過ぎには家を出るのが日課。当然、その日の献立は仕入れによって決まってきます。
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大漁を祈りながら、漁船の帰りを待つ時間は長い。顔見知りの漁港の人たちと世間話をしながらひたすら待ちます。もちろん、空振りの日もあるし、夏はともかく、冬ともなれば足元から凍りつく寒さです。
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この日、一番のりで帰港したのは嶽丸。船に直接乗り込んで、漁師さんたちの表情をうかがいながら魚を見極めていきます。続いて梅屋丸、勝尾丸と、次々と漁船が帰ってきました。徐々に港が活気づいてきます。
魚を量りにかけながら今日の献立を思考。 カワハギをいくつか仕入れました。その場で重さを量り、仕入れ値を決めます。シイラの方は重さにして8kgほど。味は淡泊ですが、あんかけにすると独特な歯応えのある魚です。
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最後の漁船、きよ丸がようやく帰港。待っていたのは、舟盛りにする魚。アカイカを1パイと小アジもいくつか仕入れました。仕入れが終われば、急いで帰るだけ。何しろ鮮度が命です。持ち帰った魚は、調理の直前まで水槽の中で泳がせておきます。
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■えのめ漁師の漁法と魚種
えのめの漁師さんたちの漁法は、ほとんどが定置網漁で一部は刺網漁。
タコ捕り専門の漁船なんかもあります。春先はメバルやクロダイ、マダイなど。
夏は、キスやナメラ(ハタ科の魚)に加え、バレン(カジキマグロ)などの大物も揚がります。秋口からはアオリイカやカマスが盛期で、晩秋には出世魚のブリ。そして11月に入ってズワイガニ漁が解禁になると、漁師さんたちの忙しさもいよいよピークです。 |
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